創設者クリストバル・バレンシアガの哲学を現代的に再解釈、縫製技術をデニムやシャツにも展開

「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるプレタポルテ3シーズン目となる2027年サマーコレクションをパリで発表した。テーマは「Les Coraux de la Liberté(自由のサンゴ)」で、会場中央にはフランス人アーティスト、オード・フランジュ(Aude Franjou)による同名作品を展示した。
「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)によるプレタポルテ3シーズン目となる2027年サマーコレクションをパリで発表した。テーマは「Les Coraux de la Liberté(自由のサンゴ)」で、会場中央にはフランス人アーティスト、オード・フランジュ(Aude Franjou)による同名作品を展示した。
クチュールの技法を単なる制作手法ではなく思想として捉え直し、日常のワードローブへと落とし込んだ今回のコレクション。デムナ退任後の体制でブランドの根源に立ち返りながら独自色を打ち出すピッチョーリの方向性が、さらに明確になった回となった。
テーマの背景 ― 創設者の哲学を現代に接続

コレクションは、身体を創造の基盤とする創設者クリストバル・バレンシアガの根源的な哲学を新たな形で反映したもの。クチュールを制作手法としてだけでなく思想として捉え、日常着へと展開する試みは、ピッチョーリが就任以来一貫して追求してきたアプローチの延長線上にある。
コレクションの詳細 ― クチュール技法をデニムやシャツに応用
デニムやシャツ、Tシャツ、ボンバージャケットといった定番アイテムは、アトリエでのドレーピングやフォルム形成を通じて建築的な構造に落とし込まれた。第55回クチュールコレクションで採用した縫製技術を応用し、バイアスカットをイブニングドレスだけでなくジーンズやシャツ、スーツにも用いることで、身体と衣服の関係に変化を与えている。レースによるカットワークやオーガンザで表現した抽象的な花々、手作業で造形したレザーバッグ、しなやかなシューズなども並んだ。
まとめ ― 軽やかさと心地良さを軸にした自由な提案
身体と手仕事を軸に、軽やかさと心地良さを探求した今回のコレクションは、自由な動きと選択を提示する内容となった。パリコレ2027年春夏の開催が続くなか、クチュールメゾンとしてのアイデンティティを日常着にどう翻訳するか、ピッチョーリ体制バレンシアガの今後の展開からも目が離せない。
