メゾン マルジェラ(Maison Margiela)が、新たなクリエイティブディレクターにグレン・マーティンス(Glenn Martens)を正式に迎えることを発表。
昨年12月、約10年間ブランドを率いたジョン・ガリアーノが退任。その後任として、ワイ・プロジェクト(Y/PROJECT)やディーゼル(DIESEL)を手がけてきたマーティンスが選ばれた。彼の独創的なデザインと実験的なアプローチが、マルジェラの新たな時代を形作る。
ベルギー・ブルージュ出身のマーティンスは、アントワープ王立芸術アカデミーで学び、在学中からブルーノ・ピータース(Bruno Pieters)のもとで経験を積んだ。卒業後はジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)でキャリアをスタートさせ、自身のブランドを設立。2013年にワイ・プロジェクトのクリエイティブディレクターに就任し、その後2020年からはディーゼルも率いてきた。昨年9月にワイ・プロジェクトを退任し、ディーゼルに専念すると発表したが、今回のマルジェラ就任により、ふたつのブランドを兼任する。
マーティンスは今回の就任について、「メゾン マルジェラという特別なブランドの一員になれることを光栄に思います。この機会を託してくれたレンツォ(OTBグループ会長のレンツォ・ロッソ)に感謝しています」とコメント。
独自のビジョンを持ち、それぞれのブランドごとに異なるアプローチを見せてきたマーティンスが、マルジェラをどのように再構築していくのか、ファッション業界の注目が集まる。