モスクワを拠点に活動するファッションデザイナーのゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)は、自身のインスタグラムで、2023年12月に就任した Ye(カニエ・ウェスト)が手がけるイージー(YEEZY)のヘッドデザイナーを退任したことを発表した。
ラブチンスキーは、2012年に自身のブランド「ゴーシャ・ラブチンスキー(GOSHA RUBCHINSKIY)」を立ち上げ、カンペール(Camper)、ヴァンズ(VANS)、アディダス(adidas)などとのコラボレーションも果たした。
そして、2018-19年秋冬コレクションを最後にブランドを休止。その後、2019年に新レーベル「ジーアール・ユニフォルマ(GR-UNIFORMA)」を始動し、現在もコレクションを発表している。昨年12月には、アメリカの新聞「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」およびジャン=リュック・ゴダールの映画『勝手にしやがれ』に敬意を表したコレクションを発表し、話題を集めた。
インスタグラムの投稿では、「イージー(YEEZY)のチーム全員に感謝しながら、新たなプロジェクトを模索し、過去のアイデアを進化させていく」と語り、今後「ゴーシャ・ラブチンスキー」の再始動について詳細を発表するとしている。
イージー(YEEZY)からは、後任デザイナーについての発表はされていない。しかし、ラブチンスキーがヘッドデザイナーを務めた最後のコレクションとなった今季のデザインに関して、イタリアを拠点に活動し、多くのアーティストに支持されるブランド「アンタイトルド アートワークス(Untitled Artworks)」のデザイナー Erasmo A. Ciufo が自身のインスタグラムで、イージー(YEEZY)の最新コレクションに関わったと投稿した。
Ciufoはデザインスタジオの写真やYe との写真とともに、「目標を達成するために1カ月間を費やし、素晴らしいチーム、そしてYe本人やGoshaと一緒に取り組んだ。新作Yeezy、ついにリリース!」と投稿。
それに対し、Yeは自身のインスタグラムのストーリーにて「シウフォ氏はゴーシャ氏がデザインしたグラフィックとは一切関係がない」と述べた。
以前からアンタイトルド アートワークス(Untitled Artworks)の展示会に Ye が姿を見せていたことや、投稿の写真からも交流があったことがうかがえる。しかし、今回のデザインとの関係については Ye 自身が否定。これまで SNS やメディアを巧みに活用し、注目を集めてきた Ye だけに、真偽は定かではないが、今後のイージー(YEEZY)の動向に注目が集まる。