2015年にバレンシアガ(BALENCIAGA)のアーティスティックデザイナーに就任して以来約10年間、バレンシアガを手がけてきたデムナ・ヴァザリアが、今年7月に開催されたクチュールコレクションを最後に同職を退任し、グッチ(GUCCI)の新たなアーティスティック・ディレクターに就任することが発表された。
ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー会長兼CEOは、「デムナのファッション業界、バレンシアガ、そしてグループの成功への貢献は計り知れません。彼のクリエイティブな力は、まさにグッチに必要なものです」と、その才能に対して絶大な期待を寄せる。
グッチのCEO、ステファノ・カンティーノも、「デムナの独創的で力強いアプローチにはいつも感心させられます。ブランドのアイコニックな遺産を尊重しながら、現代的な感性を取り入れる彼の能力は並外れたものです。グッチの強固な基盤を足がかりに、デムナはグッチを新たなファッションの権威であり永続的なブランドへと導いてくれるでしょう」とコメント。
デムナ自身も、「グッチファミリーの一員になれることを嬉しく思います。私が深く尊敬し、長い間憧れてきたメゾンに貢献できることを光栄に思うと同時に、ステファノやチーム全体と共に、グッチの素晴らしいストーリーの新たな章を書き上げることを楽しみにしています」と意気込みを語っている。
グッチにてクリエイティブディレクターを務めた前任のサバト・デサルノは、就任からわずか2年で退任となった。
ミケーレ退任以降、クラシックなデザインへのリブランディングを試みながらも売上が低迷しているグッチ。
バレンシアガを通して様々なトレンドを生み出してきたデムナが、グッチではどのようなクリエイションを展開していくのか、目が離せない。
Photo:© Demna (@demna)