2026年春夏パリ・メンズファッションウィークが6月18日から23日まで開催され、計74ブランドが参加。ランウェイ形式が38ブランド、プレゼンテーション形式が36ブランドとなった。
ルイ・ヴィトン、ファレルによるトロピカルな演出が話題に
最も注目を集めたブランドのひとつがルイ・ヴィトン。アーティスティック・ディレクターを務めるファレル・ウィリアムスが、アフリカンカルチャーやトロピカルな要素を取り入れたコレクションを披露。カラフルなハイビスカス柄やパームツリー、ミリタリーテイストのアイテムなどが登場し、華やかで開放的なムードを印象づけた。


ジュンヤ ワタナベ マン、日本ブランドとして存在感
ジュンヤ ワタナベ マンは、シンプルな色構成とリアルクローズに落とし込んだ構築的なスタイルで展開。ブランドの持ち味でもあるワークやミリタリーの要素を踏襲しつつ、モノトーン基調で整えられたルックが多く見られた。
会期中の全体的な空気感としては、軽やかな素材使いやゆったりとしたシルエットを取り入れたスタイルが多く見られた印象。ストリート起点ではなく、テーラリングや構築的要素を取り入れたルックも増えており、機能性やリアルさを意識した提案が際立った。
ファッションの地層に変化を映す6日間
全体を通して、クラシックとモダンの折衷、そしてファッションとカルチャーの交差点がにじみ出たシーズンとなった。アイコニックなブランドの継続的進化と、新たな表現の登場が重なり、来季のメンズファッションの方向性を占う6日間となった。