10月14日にNike(ナイキ)の社長兼CEOと取締役および執行委員会のメンバーとして、エリオット・ヒル(Elliot Hill)氏が就任した。
ヒル氏は1988年にNike(ナイキ)に入社し、2020年に退職するまでヨーロッパや北米で上級管理職を歴任、最終的にはコンシューマー&マーケットプレイス業務を指揮するなど、32年間同社で勤務。
売上・株価低迷に直面する中で、4年ぶりのカムバックとなったヒル氏は、スニーカーとアパレル事業を再び軌道に乗せていく必要がある。
Nike(ナイキ)は今月はじめ、第1四半期決算で収益が10%減少して116億ドルになったと発表した。
同社は通期の売上見通しを撤回し、第2四半期の収益は8~10%減少すると予想している。
過去数年間、Nike(ナイキ)はエアフォース1、エアジョーダン、ダンクなどのブランドのアイコニックなラインの販売に力を入れてきたが、スニーカーブームに伴い市場はかなり飽和し、ライバルも多いのが現状だ。
Nike(ナイキ)は10月の決算発表で、勢いを取り戻すためにランニングブランドとしてのアイデンティティを重視していると述べた。
ヒル氏は従業員に宛てたメールで「全員が団結してチームとして結集し、スピード感をもって行動する時が来た」と述べた。
Photo:Courtesy of Nike